超音波
認知療法では認知の歪みに対し、反証や多面的解釈を生み出す手助けをする。このように自らが認知を修正することによって、身体反応が軽減したり、苦しみの少ない方向に情動が変化したり、より建設的な方向に行動出来るようになったりするとの説がある。
認知療法には、クライエントの「認知」に働きかける数多くの技法が存在する。ネガティブな思考の記録(いわゆるコラム法)、思考の証拠さがし、責任帰属の見直し、損得比較表(元々、フランクリンの表と呼ばれるもの)、認知的歪みの同定、誇張的表現や逆説の利用、症状や苦痛の程度についてスケール(尺度)で表現、イメージの置き換え、認知的リハーサル、自己教示法、思考中断法、気晴らしの利用、直接的な論争……。他にも、活動スケジュールを記録する等、行動療法で使われてきた多くの技法についてもベックもエリスも当初から積極的に自らの療法に取り入れていった。
一般的に鬱病の治療として薬物療法とは別のアプローチとして利用されている。但しコラム法は自動思考と分析という時間と体力、気力を多大に必要としている。 それ故に鬱病の急性期としては適切な治療方法として利用しにくい。 コラム式は思い込みの自己否定思考している場合は有効だが自動思考で自分の行動に正当性があり自分を責めないケースでは使えない。
治療は一般的に医師や心理カウンセラーのもとで行われるが、最近では、認知療法を対話形式で行うことができる書籍も出版されている。 書籍やメディアでもてはやされるほどには、治療者がいないのが現状である
モデルベースに代わって台頭しつつあるエビデンスベースな治療戦略によれば、認知療法としては初期〜中期のうつ病に有効である。認知行動療法としては、PTSD、強迫性障害、子供や青年期のうつ病には有効である。過食症には(それに特化した認知行動療法は)おそらく有効である(通常の認知行動療法は効果不明)。全般性不安障害にはおそらく有効である。自傷企図に対しては(フォーマットを変えた認知行動療法は)効果不明である。統合失調症、不眠症には効果不明である。パニック障害には有効である。
当初の名称はRational Therapyであり、國分康孝が「論理療法」と訳した。その後、エリスはRational Emotive Therapy、Rational Emotive Behavior Therapyと、2度名称を変更して現在に至っている。現在では、その頭文字をとって
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と呼ばれることが多い。
それにともなって、Rationalを「論理」「理性」「合理」、Emotiveを「感情」「情動」など様々に訳し、さまざまに組み合わせて使われる上、旧名称を依然として使う人も多い状況で、訳語は混乱している。
つまり現在の名称であるRational Emotive Behavior Therapyは、日本においては、「論理情動行動療法」「理性感情行動療法」「合理情動行動療法」といったように、様々に訳語されている。そのため、日本においても、英語名称の頭文字をとってREBTと呼ばれることも多い。
國分は「Rational Emotive Behavior Therapyを論理療法と呼ぶべきだというのはイラショナル・ビリーフだが、論理療法と呼んでほしいというのはラショナル・ビリーフである」と論理療法の用語・理論とからめて、「論理療法」と呼ぶことを推奨している。要するに「論理療法と呼ぶべきだとまでは言わないが、呼んでほしいとは思う」ということである。
人の悩みは出来事そのものではなく出来事の受け取り方によって生み出されるものであり、受け取り方を変えれば悩みはなくなるというのが基本的なスタンスである。そして、それはABC理論とイラショナル・ビリーフに集約される。
1996年4月に、日本ではじめて、
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を専門に研修・研究する組織である「日本論理療法協会」が発足し、それが日本論理療法学会(Japanese Association of Rational Emotive Behavior Therapy、略称:日本REBTまたはJ-REBT)と名称を変え、現在に至っている。ちなみに、日本論理療法学会は会の目的を、「論理療法の創始者アルバート・エリス のカウンセリング・サイコセラピー哲学に基づき、非営利団体として、日本における論理療法の健全な普及・発展を図ることを目的とする」としている。この組織では、論理療法の特徴である「論理療法の哲学」を特に大切にする立場をとっている。
また、日本論理療法学会では、論理療法の専門家である論理療法士(Certified REBT Therapist)の養成と資格認定を行っている。
深層心理学(しんそうしんりがく、ドイツ語:Tiefenpsychologie,英語:Depth psychology)は、無意識に想定される構造や心的過程によって、人間の行動や経験の意味を解釈し、解明しようとする、心理学及び臨床心理学における様々な理論の総称である。
深層心理学の代表的な学派は、ジークムント・フロイトが創始した精神分析学派、フロイト門下の研究者でもあったカール・グスタフ・ユングが創始した分析心理学派、そしてアルフレート・アドラーが発展させた個人心理学( Individualpsychologie )派である。
深層心理学の基本的な理論構想は、
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の心(魂)には意識の下層において、更に深い層が存在し、無意識的なプロセスがこれらの層にあって進行しており、日常生活の心理に対し大きな影響を及ぼしていると云うものである。
深層心理学に関するこのような考えは、哲学の分野ではショーペンハウアーやニーチェなどの先駆者によって、またロマン主義の文学などで構想されていた。同時代においても、ウィリアム・ジェイムズやピエール・ジャネなどが概念を吟味しており、スイスのカール・ユングもまた独自に理論を模索していた。
これらのなかで、ウィーンのジークムント・フロイトがこの
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を、初めて系統的・学問的な方法で研究し、「無意識の発見」とも呼ばれるその理論形成において、人間の日常生活における心の働きのありようについて、広範囲な影響力を有した帰結を導き出した(精神分析を参照)。
「深層心理学」の概念を最初に導入したのはスイスのオイゲン・ブロイラーである。フロイトは、みずからが基礎付けた精神分析を、当時のアカデミックな心理学で支配的であった意識心理学( Bewusstseinspsychologie )と識別するため、1913年以来、この概念を援用した。他方、フロイトが基礎付けた精神分析の学説と並列して、フロイト門下にあったカール・ユングとアルフレート・アドラーは、それぞれ独自の深層心理学の学派を樹てた。ユングは分析心理学派を、そしてアドラーは個人心理学派を築いた。
深層心理学の諸流派は、無意識の「深層」において進行している、心的な欲求(Trieb)の調整と葛藤への対処過程が、意識的な日常経験や行動の基礎に存在するという見解を表明している。心的なプロセスは本質的には、欲求または他の動機となる過程を基礎に置く、心的エネルギーの力動(Spiel)と理解される。すなわち、ここで「心のダイナミクス(動力学)」が想定される。
このプロセスは、人間の日常的な心的生活に特定のエネルギーを供給する。フロイトは性的欲求を非常に重視し、プロセスに付随する欲動エネルギーをリビドー(Libido)と呼んだ。ユングとアドラーは、性的な欲求力動を重視するフロイトの主張を承認しなかった。アドラーはフロイトの主張に抗し、権力への野心が心の原動力の中心に位置するとした。ユングは心的エネルギーに特定性はなく、欲求エネルギーの普遍性を提唱した。
前列左より:フロイト、スタンレー・ホール、ユング (米国クラーク大学前)フロイトは最初、いわゆるところの後催眠暗示(de:Posthypnotische Suggestion)が無意識の存在の証拠であると考えた。後催眠暗示は、催眠状態にある被験者に与えられる指図で、催眠状態においては彼はその内容をよく理解するが、催眠のトランス状態から脱して覚醒した後、被験者は意識的にはこの指示を思い出すことができない。しかしなお指示の通りの行動等を行うと云う暗示である。フロイトはまた、ヒステリー症状に対するこの治療方法を、最初、ジャン=マルタン・シャルコーから借用した。