カッピング
フードファディズム(food faddism)とは、食べものや栄養が健康と病気に与える影響を過大に信じること、科学が立証した事実に関係なく何らかの食べものや栄養が与える影響を過大評価することである[1]。科学が立証したことよりもその影響を信じ固執していることである[1]。
なおフードファディズムの対象となりやすいものは、健康に好影響をもたらしそうな食品、有害性が疑わしい食品をはじめとして、ダイエット食品、健康食品、ミネラルウォーターなど様々である。
1980年にマーティン・ガードナーの『奇妙な論理』[2]を翻訳した市場泰男が、「食物のあぶく流行」という形で紹介している。(faddisim:流行傾れ、一時的流行。)
日本に「フードファディズム」を紹介した最初期の人は、食品安全委員会リスクコミュニケーション専門調査会専門委員である群馬大学教授の高橋久仁子で、1998年頃のことだといわれている[3]。1991年、高橋久仁子はその年に出版された Nutrition and behavior を読みフードファディズムという概念を認識し、その後この本を翻訳し『栄養と行動』として出版した[4]。ファドは、「のめり込む」という意味である[5]。
『栄養と行動』によれば、食事や栄養の影響を検証する唯一の方法は、科学研究による立証であるため、研究にも再現性や客観性が求められ、また結果の偏りを最小にする被験者が多い研究や、偏見的な見方を排除するための二重盲検法のような方法をとっているかということも重要である[1]。
1990年代より、医学領域において普及し始めた「根拠に基づいた医療」(EBM:evidence-based medicine)の態度はこのような客観性を目的としている。こうした動きを受けて栄養学の領域でも、EBN:evidence-based nutrition が提唱されている[6]。
「本当に健康に影響するのか」の根拠が曖昧なまま、特定の食べ物・栄養の影響を熱狂的に信じるフードファディズムの一因には、健康食品などの企業・業界や自称健康食品専門家が、自分たちに都合のいい情報や研究データだけを流す傾向があることが考えられる。また御用学者と呼ばれる特定の業界に偏った意見を述べる学者もいる。一般化されない偏った根拠を元に不安を煽るということがある。
食品業界によるロビー活動を告発したマリオン・ネスルによれば、健康への貢献に対して優れた食品とそうでない食品があるが、食品会社は良い食べもの、悪い食べもはない、自社の商品は悪くないと思わせようとしているということもある[7]。
企業や業界はあらゆる商品を満遍なく扱っているわけではないので、自分の利益を増やすためにおのずと一方的に偏ったデータや情報だけを流す傾向がある。直接的にではなく間接的にであるにせよ、自社の製品さえ摂れば健康になれるといった印象を生む文言をちりばめたコマーシャル[8]や資料[9]を作成する傾向があり、それがマスコミや他の媒体を経由して人々のもとに届けられている。
まだ合理的な判断のできない子供など、宣伝の内容をそのまま信じこむ人々もいるために、フードファディズムが生まれる傾向がある。
度が過ぎると栄養素のバランスを欠いた食生活となり、健康増進の逆効果となることもある。
こうした
不用品回収
を見てみぬふりができないのは健康被害や詐欺という実害があるからだと指摘されている[10]。
精製されていない穀物である全粒穀物は、ビタミンやミネラルや食物繊維も多く高栄養である。
WHO/FAOの2003年のレポートで、野菜や全粒穀物に豊富な食物繊維が、肥満や糖尿病や心臓病になるリスクを低下させると報告されている[11]。
世界がん研究基金とアメリカがん研究協会による7000以上の研究を根拠とするがんの予防法の報告や[12]、アメリカがん協会のがん予防のガイドラインでは全粒穀物を選択するようにすすめている[13]。
アメリカ心臓協会の2006年の生活指針は、穀物の半分以上を全粒穀物にすることをすすめている[14]。
アメリカ[15]、カナダ[16]の食生活指針では、穀物の半分以上を全粒穀物にするように指導している。また、イギリス[17]、オーストラリア[18]、シンガポール [19]、マレーシア[20]をはじめとして、量を指定せず全粒穀物を摂取することを指導している国も多い。
アメリカ国立がん研究所の大規模な研究は、全粒穀物は大腸癌のリスクを下げると報告している[21]。また、他の大規模な研究でも糖尿病や心臓病のリスクを低下させると報告された[22][23][24]。
厚生労働科学研究による診療ガイドラインによれば、砂糖の摂りすぎはカルシウムの排泄量を増やし、また尿を酸性化させるため、尿路結石では摂取を控えることで再発の予防ができる[25]。海外の診療ガイドラインである『骨粗鬆症 診断・予防・治療ガイド』[26]では、砂糖は「骨泥棒」とされ、血液の酸性化を中和させるのは骨の仕事とし、骨粗鬆症を予防するためにアルカリ性食品をすすめている。慢性的なアシドーシス(酸性化)の場合、骨のカルシウムを使い血液のpHを保つため骨軟化症が現れるが、アルカリを与えることで骨が回復することが知られている[27]。女子栄養大学出版部の『酸とアルカリ』[28]では、砂糖は体内で酸性の乳酸を作るという根拠によって酸性食品に分類している。閉経後の女性に体内の酸を中和する量のアルカリを与えた結果、排出されるカルシウムが減り骨形成を促進すると考えられた[29]。ハムスターに多量の砂糖を与えたら骨粗鬆症が起こった[30]。ラットに多量の砂糖を与えたら骨量が低くなった[31]。
また砂糖は、糖分以外がほとんど含まれていないため、砂糖ばかりでカロリーを増やした食品はジャンクフードと呼ばれ、低栄養が問題となる。
う蝕(虫歯)は歯の主要成分の一つであるヒドロキシアパタイトとその成分のカルシウムを溶出させる。
厚生労働省によって行われている21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)では、間食としての甘味食品や甘味飲料、特に砂糖が虫歯を誘発するとし、糖類に関する正確な知識の普及と1日3回以上摂取する群の減少を国策として掲げている[32]。
粗大ごみ
の摂取後2〜3分で口腔内がもっとも酸性に傾くことがステファンカーブという図で知られる。口腔内が酸性に傾けば歯が溶け虫歯に結びつく。
WHO/FAOの2003年のレポートで、合計カロリーの10%未満にすべきだと勧告され、また虫歯との強い関連や砂糖の多い食品は肥満との関連が指摘されている[11]。肥満や糖尿病との関連が報告されている[33]。アメリカがん協会のがん予防のガイドラインでは、砂糖は肥満を促すことで間接的にがんのリスクを上げるかもしれないとしている[13]。
世界がん研究基金によるがん予防法の報告の中で砂糖の摂取は制限するように報告している[12]。すい臓がんとの関連も指摘されている[34]。
アメリカ心臓協会の2006年の生活指針は、砂糖が添加された食べものを減らすようにすすめている[14]。
イギリスでは2007年4月1日より砂糖を多く含む子供向け食品のコマーシャルが規制されている[35]。
砂糖は注意欠陥・多動性障害(ADHD)や反社会的行動に影響すると考えられる研究結果も少なくない[36]。
100万人以上の子供を対象とした研究で、いくつか合成着色料と砂糖の制限を行ったところ試験の点数が向上した[37]。
イギリスの栄養学者、ジョン・ユドキン(John Yudkin)は著書[38]で「砂糖は禁止すべきである」と唱えている。
異性化糖 (HFCS)
炭酸飲料
清涼飲料水には酸性度の強い飲料が多く、
整体師
を浸しておくと歯が溶けることが知られている[39]。ウーロン茶のようなpHが高いものには、歯を溶かす作用は観察されなかった[39]。こうした飲料は1分で歯を溶かしはじめる[40]。これらの強い酸性の飲料は中和に多くのアルカリを必要とし、虫歯を誘発するリスクが高い[41]。
健康日本21は、甘味飲料の摂取頻度が多ければ虫歯のリスクを上げるので、特に砂糖が虫歯のリスクを高めるという知識を普及させ、摂取頻度を減らすことを国策として掲げている[32]。そこで参考にしている「3歳児の乳歯う蝕罹患に関する要因の分析」というレポートでは、炭酸飲料は他の甘いお菓子と同様に虫歯のリスクになるとしている[42]。頻繁に砂糖液で口を洗った場合、pHの最低値が低くなることが知られており、1〜2日砂糖を摂取しないだけで改善される[43]。
砂糖が重量の10%前後と非常に大量に添加された製品も多く、砂糖を過剰摂取しがちである。砂糖の多いソフトドリンクはWHO/FAOの2003年のレポートで肥満と虫歯が増加することとの関連が報告されている[11]。ハーバード大学での研究は毎日ソフトドリンクを1本飲むごとに肥満の危険率が1.6倍になると報告した[44]。
カフェインはカルシウムの排出量を増やすので、コーラのような飲料は砂糖がカルシウムを排出する作用と手伝ってカルシウムが失われやすい。炭酸飲料は少女の骨折率を3倍にし、特にコーラは5倍にした[45]。コーラは慢性的な腎臓病のリスクを増加させた[46]。