角質層

近年糖尿病の食事療法は必ずしも総エネルギー量制限を主とする療法のみではない。血糖を上昇させる主たる栄養素は糖質である事から、糖質制限食を導入する動きが広がっており、成果をあげている[要出典]。糖質を制限する食事は食後血糖値の上昇を押さえるが、20年以上の長期にわたってそのような食事スタイルを継続することによる、糖尿病以外の病気発生リスクに関する評価はまだはっきりとはなされていない。一般に高血糖状態におかれている場合、血管に与えるダメージを軽減する必要性から血糖値を下げることは非常に重要であるが、炭水化物からとる分のカロリーを蛋白質・脂質から摂取するようにした場合、腎機能が低下している、もしくはその徴候の認められる患者に対して糖質制限食は不適当である。 急性腎不全は原因によって病態が著しく異なる。そのため上記の図は参考にすぎない。状況によって変えていくべきである。急性期で消化器症状が強い場合はIVH管理になることが多い。蛋白制限量は内科的疾患の時は0.5〜0.8g/kg/dayであるが、外科的な疾患の場合は、特に腎後性腎不全の場合は0.7〜1.0g/kg/day程度になる。また急性腎不全で透析療法を併用している場合は0.9〜1.2g/kg/dayの制限でよい。また高カリウム血症は急性腎不全の予後を決定する因子のひとつである。血清K値が5.5mEq/l以上で制限食に切り替え、血清K値が6.5mEq/l以上でカリウム交換樹脂の併用を行う。 Ccr70ml/min以下の保存期慢性腎不全患者においては低蛋白食を中心とした食事療法が推奨されている。一日の蛋白摂取量の目標値は健康成人の最低蛋白摂取量である理想体重当たり0.6gとし0.7g未満であれば目標は達成である。また高血圧が増悪因子であることから食塩制限も行い、一日食塩7gの制限とする。Ccr71ml/min以上の患者でも将来腎機能が低下し、末期腎不全に進行する可能性がある場合は低蛋白食に移行してもかまわないとされている。こういった場合は0.8〜1.0g/kg/dayの蛋白制限から始める場合が多い。日常の食生活を調べ、一般の蛋白摂取量を1.3g/kg/dayを超えることがないように指導しなければならない。カリウムやリンに関しては基本的には低蛋白食ができていれば、通常は制限の必要はないとされている。しかし検査値に異常がみられる場合は新たに制限を加えることがある。カリウムならばバナナなどカリウムを多く含む食品を避けて、野菜をゆでて食べるようにすればある程度摂取量を減らすことができる。リンに関してはタンパク質に付随して摂取されることが多く、制限が不要なことが多いが、レバー、チーズ、豆腐、アーモンド、ソフトドリンクなどに多く含まれていることからこれらを避けるようにすることが望ましい。Ccrが低値であったりネフローゼ症候群が見られる場合は水分も制限する。その場合は尿量と不感蒸泄分のみの摂取となる。エネルギー制限に関しては35kcal/kg/dayでは高齢者や女性では多すぎることがあるため28〜40kcal/kg/dayの幅がある。これらを目安とするには高エネルギー低蛋白とするという保存期腎不全の原則のために設けられている。 維持透析には血液透析と腹膜透析に大別される。透析患者の平均余命が改善したことを受けて、透析患者の食事も変わりつつある。 週3回の血液透析の場合。 神経性無食欲症(しんけいせいむしょくよくしょう、anorexia nervosa: AN)は精神疾患のうち、摂食障害の一種である。一般には拒食症(きょしょくしょう)とも言われる。若年層に好発し、ボディ・イメージの障害(「自分は太っている」と考えること)、食物摂取の不良または拒否、体重減少を特徴とする。神経性食欲不振症、神経性食思不振症とも言う。 神経性無食欲症は、心理的要因・社会的要因・生物学的要因によって生じる、摂食行動を主な表現形とする精神疾患である。特に、心理的要因(ストレス)によるところが多く、慢性経過をとることが多い。近年、日本において増加傾向にあり、また経過途中で抑うつを伴ったり身体的疾患を合併することもあり、社会に与える影響も大きい。 典型的なANの患者では、体重を落とすために始めたダイエットで達成感が得られ、体重を落とすことを止められなくなってしまう。低体重であっても自分の体重を多すぎると感じ、さらに体重を減らすことを望む。鏡を見ても「まだまだ痩せられる」と感じるのみであり、体重が低すぎるとは考えない。 宗教上の理由から断食をする場合、政治的目的から断食によるストライキを行う場合、あるいはカロリーを制限することで長寿が達成できるという健康上の信念を持っている場合に、食事を摂らないか極端に食事の摂取量を減らす例があるが、これらはANではない。 時にANは、神経性大食症(過食症)や、その他非定型性の摂食障害へと、病像が変化する場合がある。 社会的要素を含む疾患であるため、その病態は国によっても異なる。ダイエットが若年層の一大関心事である日本におけるANは、若年層、特に青年期の女性に非常に多いことが特徴である。若年男性でのANの発症も見られることがあるが、男女比はおよそ1対20である。発症年齢が年々低年齢化しており、小学生での発症も増加している。治療は一般に困難であり、長い時間がかかる。合併症や自殺のために経過の途中で死亡する例もある(5%〜15%程度)。 一方で、近代的なダイエットとはくりっく365 のアフリカの地方部においてAN様の病像を呈する症例の報告があり、宗教的信念との関連が考えられている。 日本において、ANが昔から精神の病として存在したことは、文学作品である『源氏物語』に窺い知ることができる。『源氏物語』第三部の宇治十帖で夭折する大君は、没落した宮家の姫君であり、経済的基盤のある身内がいない。大君の父の八の宮は主人公の薫に娘である二人の姫君の後見(結婚のこと)を託して死亡する。結婚したくない大君は代わりに妹を薫に娶せようとするが、妹は次の東宮と目される匂宮と結婚してしまう。しかし、正妻になる社会的地位を有さない妹と匂宮との結婚生活が苦渋に満ちたものであることを知った大君は、自分が薫と結婚しても同じことになると悟り、ANに罹って衰弱死するのである。(出典:「源氏物語」紫式部) ANは、精神神経疾患の中では、致死率が最も高い疾患のなかのひとつであり、最終的な致死率は5%-20%程度である。主な死因は、極度の低栄養による感染症や不整脈の併発である。患者は自己の体重が減少することに満足できるため、自殺が死因となることは神経性大食症(過食症)と比較して少ないが、 抑うつ症状を伴うこともあり、自殺企図をきたす症例もある。 色素性痒疹…胸や肩などの痒みの強い発疹が出現する皮膚疾患 電解質異常は、特に利尿剤の日経225 が見られる症例では起こりやすく、時に低カリウム血症から致死性の不整脈をきたし、急激に死に至ることがある。 また、これらの個人に属する症状に加えて、極度の体重減少や易刺激性が、周囲との関係不良をもたらすことも大きな問題となる。 DSM-IVの診断基準では、「標準体重の85%の値を維持することを拒否する」「体重が減少しているときでも、現在の体重が増加することに対して恐怖がある」「標準体重に満たない場合も、自分自身の体重を多すぎると感じる」「(初潮後の女性の場合)3周期以上に渡る無月経」の4項目を診断基準としている。 さらに、 活動性の亢進があること。体重を落とすため、必要以上の運動・活動を行うこと。 現在の病状、深刻性について、認識に乏しいこと。 を組み合わせて診断を行う。診断基準に完全には合致しない場合に、非定型摂食障害(特定不能の摂食障害)の診断になることがある。例えば月経が不順ながら存在し、その他はANの基準を満たす場合、非定型摂食障害と診断される。 摂食障害の患者は時に診療を拒否し、問診の際に症状を隠す傾向にあるため注意が必要。 ANは、以下の2種類のサブタイプに分類される。 制限型のAN(restricting type)では、CFD を口にすることを重度に制限するが、AN-BPに見られるような行動は行ったことがない。 無茶食い-排泄型神経性無食欲症(AN-BP) 無茶食い-排泄型のAN(binge-eating/purging type)では、食物を過量に摂取した後、自分で嘔吐を誘発して、あるいは利尿剤、下剤等を用いて、食物の排泄を試みる、というエピソードを行う。(しかし、下剤や利尿剤では食物の吸収をほとんど妨げることはできない。)排泄する代わりに、無茶食いの後に数日間絶食する場合もある。 2002年の「DSM-IV-TR」の診断基準も同様である。 その他の診断基準として、厚生労働省の診断基準やICD-10の診断基準も存在する。 ANの発生原因については議論があるが、生物学的要因・心理的要因・社会的要因の3つの要素があると考える人が多い。 生物学的要因についても様々な研究が報告されている。器質的な脳の病変の存在は明らかにされていないが、二卵性双生児よりも一卵性双生児の方が一致率が高いこと、AN患者の家族にはうつ病、アルコール依存、強迫性障害や摂食障害が多いことから遺伝的要因の関与も考えられている。ANの発病に関連する遺伝子もいくつか見いだされてはいるが、結論は出ていない。視床下部におけるドパミン、ノルアドレナリン活性の異常を指摘する研究もある。出産時の合併症(頭蓋内出血、低体重など)がANの罹患率を増加させるという疫学的研究もある[1]。 心理的要因が発病に影響しているのは明らかであり、ANの発病前には、発病に関連する何らかのエピソードが見出されるのが通常である。海外の研究において、摂食障害の患者は健常者よりも高い確率で幼少期に性的虐待を含む虐待を受けた経験をもつという報告もあるが、他の精神疾患においても高い確率で性的虐待の既往が報告されており、摂食障害と性的虐待を直接的な因果関係は不明である[2]。またかつて、1970年代などの初期の研究において、高学歴や家庭の経済状態がよいことなどがANの罹患率と相関するという報告がなされ広く信じられていたが、その後の研究ではこの説を支持しないか、むしろ逆の結果が示されることもある[3]。その他にも精神力動学的に様々な考察がなされている。